五歳で円周率1000桁を暗記していた。
その話を聞いたとき、
「彼は世界をどんなふうに見てきたのだろう」という想像がひろがった。
中学生の頃にはすでに教育の本質を探り、
六か月をインドで教師のボランティアとして過ごしている。
教室の景色。
笑顔と、沈黙。
そのすべてが、彼の中で問いとして根を張っていく。
いま、AIという最先端を歩きながら、
彼が選ぶ言葉はいつも驚くほどシンプルだ。
その背後には、
私には見渡せない広さと深さがある。
“天才”と呼ぶと、少し照れたように笑う。
その笑みこそ、彼の人柄だ。
探究心と、透明なやさしさ。
この時代に彼と出会えたこと。
それを私は、幸運だと思っている。
