二歳から筆を握ったという彼女は、
墨の中に“驚き”を表現する書道画家。

愛梨さんの書は、文字でありながら絵画であり、生命の呼吸を線に宿す達人。

赤髪を揺らしながら大きな筆をあやつり、その筆先から生まれる世界は、見る者の心を惹きつける。

オフの彼女は、あの集中力を解き放つように、
無邪気な笑顔をきらめかせる。

食事をしながら、何度もお腹が捩れるほど笑った。

天真爛漫という言葉は、彼女のためにある。
どこまでも自由で、どこまでも愛らしい。

――彼女が筆を取るとき、世界は笑顔になる。